今回はGoogle AdGrantsについて。
寄付を募集したり、サービスを認知させたいという団体にとってはむちゃくちゃおいしい、ということをお伝えしたいと思います。
Google AdGrantsってなに?
Googleさんが提供しているGoogle AdWordsというリスティング広告のNPO版です。
リスティング広告は「人がGoogle検索してからの検索結果画面に表示される広告」のことです。
↑赤線で囲ってるのがいわゆる広告です。
”寄付”と入れて検索してるので、ここに表示されてるNPOは軒並みAdGrantsを使ってると言ってよいでしょう。
このリスティング広告はオークション形式で上から掲載順が決まります。
(厳密にいうとGoogle側の様々なロジックの結果、掲載順が決まりますが今回は割愛してます。)
どんなモノかはわかった。じゃあなんでそれが有効なのかを2つお伝えします。
有効な点①:検索ユーザへダイレクトに訴求できる
なぜリスティング広告、というものをGoogleがサービスとして提供しているか。
検索しているユーザがもっとも広告主にとってのお客さんに近く、効果的な集客方法と考えているからです。
例えば「ダイエット サプリ」と検索するユーザは買おうかなーと思ってるから検索します。
その検索結果に広告が掲載され、刺さる広告文だったらサイトを訪れ、買ってくれる可能性が高まります。
これは広告費をあまり出せない企業にとってはチャンス。
と、考えてGoogleはサービスを提供してますし、企業はこぞって広告を出稿してます。
NPOにも同じことが言えます。
例えば「途上国支援をしている団体に寄付したい」と考えている人がいるとします。
寄付先を探そうとして検索結果に途上国支援をしているNPOの寄付募集の広告があったらどーですか?
普通に人に呼びかけたり、サイトに寄付案内や活動紹介を作って待ってるだけ、より
よっぽど目的を達成できそうな気がしませんか?
もちろん広告なので、活動の紹介などもできます。
有効な点②:ニーズ発掘もできる
そうは言っても「ウチへの寄付や活動が検索している人に刺さるとは思えない」
と考える人もいると思います。それは確かに正しいです。
ただ試しに出稿してみて、ニーズがあるかどうかを確かめる、という意味でもGoogle AdGrantsは有効です。
それはなぜか。
リスティング広告はキーワードで出稿します。
ここでのキーワードとは「人が検索(するかもしれない)文言」という意味でOKです。
先ほどの例でいうと「ダイエット」のみで広告を出すのはビミョーです。
検索する人が、男性かもしれない/女性かもしれない。
しかもダイエットする理由/背景は十人十色。
なのでこの「ダイエット」だけで広告を出してもあまり人には響かないし、何より競争率が激しすぎます。
なので、ふだん広告主や広告代理店は
「男性向けだから、”ダイエット サプリ メンズ”で検索する人に特化して広告を出そう」
「もしかしたら”海水浴 腹”とかで来るんじゃないか」
とか工夫を凝らすのです。
同じことがNPOもできます。
サービス利用に直接つながるユーザは捕まらないにしても、
「こんなキーワードで興味を持って広告をクリックしたのか」とか
「だったらこういう風に見せ方を変えれば、よりアクセスが集まるんじゃないか」とか
考える枠が拡がるんですね。
試しに「そのNPOが提供しているサービスを利用して欲しい人が検索しそうなワード」とかで広告かけてみたりする。
それで効果があるかないかを判断する。(やり方はあとで書きます。)
一見遠回りかもしれませんが、これも立派なマーケティング活動だと思います。
有効な点③:月100万円ぶん広告費をタダで使える
効率的に、ムダなお金かけずに、が企業のネット広告の至上命題です。
その代表格といってもいいリスティング広告。
ですが、NPOはそんなつまらんこと気にしなくていい!それがこの最後の理由です。
Googleの社会貢献活動の一環としてはじまったGoogle AdGrants。
もっともNPOにとっての見込み客を集められるツール、としてこのAdGrantsは月およそ100万円(10000ドル)ぶんの広告を出稿できるようになっています。
誰もが困るWeb集客の最強の味方。しかもNPO法人にだけ。使わにゃ損です。
効果のみかた(管理画面から)
「どーなってたら良い/悪い状態なのかわかんないよー」という人ももちろんいます。
ちなみにGoogle AdGrantsはログインするとこんな管理画面です。
見るべき指標みたいなのはこちらです。
- コンバージョン:成果(お問い合わせ、や購入)など、広告で期待するアクションのこと
- CPA(Cost Per Action):↑を1件達成するまでに要した広告費
- コスト:広告がクリックされて発生した広告費
- クリック数:広告がクリックされた数
- 表示回数:広告が検索結果画面に表示された回数
- クリック率:クリック数÷広告表示回数
例えばですが、
・表示回数が少なかったら。
→「誰もそのキーワードで検索してない」というのがわかるので、新しいキーワードを考えてみる
・クリックされてても実際に成果があがってなかったら。
→ターゲットではない人が来ている可能性がある。ならば広告文(検索した人が見る広告の文言)を見直す。
→もしくはランディングページ(広告をクリックした先のページ)の内容や構成を見直す。
というように改善のための対策を立てることができます。
他のツールも使って効果検証力アップ
広告の管理画面からでもこうやって対策は立てられますが、他のツールも使うことでさらに
効果を見る→改善策を立てる・実施する
をパワーアップさせることができます。
例えばGoogle Analytics。これもGoogleが提供しているサイト解析ツールです。
(これは導入さえすれば企業も無料で使えます。)
広告の管理画面だけでは計測できない部分もこれを使えば計測が可能です。
例えば滞在時間(=広告飛んだ先のページやサイト自体を人が見ていた時間)とか
直帰率(=広告飛んだ先のページを見てすぐ離れた人÷広告飛んだ先のページが見られた総数)
を見るだけでも精度が上がります。
お次はミエルカ。
「人がそのページをどれだけ読んでるか」を、色で識別させて見ることができるというヒートマップツール。
※これは有料です。が1ドメイン・1URLは30日間のトライアル期間があります。
Google AdGrantsのプロに頼るのもアリ
「とはいうても、自分たちで運用するのはちょっと…」や
「プロの力を借りたい」
という方は、こちらをどうぞ。
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数十団体のAdGrantsの運用実績もある、強力な味方です。
導入にあたっての不安などある方は無料セミナーも行っていますので、ぜひ一度相談してみてください。
まとめ
導入に難しさを感じるところがあるかもしれませんが、メリットはたくさんあります。
SNSなどだけでは、今まで出会えなかった支援者や顧客の獲得のチャンスとして、ぜひ導入を考えてみてくださいねー
それ以前にNPO運営にあたって不安な点とかがあれば、私も受け付けてますので、お気軽にどうぞ。
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