年の瀬が迫ってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
NPO業務サポートを今年から始めて、早いもので3ヶ月が経ちました。
目標にはもう少し届いてないですが、おかげさまである程度売上が安定的になってきました。
お客さんの幅や提供サービスの質を高めていくのはもちろんですが、来年はもう少し視点を拡げてみたいと思います。
拡げ先ですが、音楽家のサポートを考えてます。
音楽家のサポートをしたいと思った理由
今でこそ好きな仕事、取り組みたい仕事で生活できています。
仕事大好きなんで、ふとすると何もない時とかも仕事をしちゃっています。
この状態だとさすがに心身が潰れてしまいますが、そうなっていないのはずっと仕事と同じくらい情熱を持って音楽に取り組んできたからです。
一方で音楽、特にビジネスとして音楽に取り組んでいる人たちの環境はあまり良くなってません。しかも長いことこの状況は変わってません。
音楽に恩返しがしたい。できることならビジネスの形で。
漠然としてますが、そう思うようになりました。
音楽に助けられてる人生
私が初めて楽器に触れたのが、中学で吹奏楽を始めた時です。
担当することになった楽器は、ユーフォニウムでした。
当時は担当する者が私しかおらず、教えてくれる人もいないことからずっと教本を見ながら基礎練に明け暮れてきました。
特に勉強もできず、コミュ力も欠けていた自分が、「自分らしくいられる場」が部活の場でした。
中学・高校・大学、そして社会人となった現在も、日曜日はだいたい楽団の練習をしています。
余談ですが、新卒で入った会社では、ほとんど休みなしでぶっ続けで働き続けてましたが、練習はほとんど休んだことありません。
土曜もオールナイトで仕事→いったん帰宅→練習→また仕事
みたいな生活を送ったりもしてました。
演奏できる環境があること。
演奏するための楽譜があること。
参考とするプロの演奏(音源やコンサート)があること。
だいたい当たり前のようになってる光景なんですが、私は今当たり前に音楽を体験できる環境があること、そしてその環境を綿々と歩んでこられたことに感謝しています。
音楽(クラシック・吹奏楽)を取り巻く現状
とはいうても自分がこういう風に音楽の恩恵を受けていられるのは、それをビジネスとして取り組んでいる音楽業界があるからこそです。
ですが、今その状況は必ずしも盤石ではありません。
例えば、数年前まで、吹奏楽楽譜やCDを販売しているブレーンさん。
吹奏楽曲を1曲単位でダウンロード購入できるサービスをやってたんですが、いつのまにかサービス自体消えてました。(楽譜やCDの販売は今でも健在です。)
選曲が楽団での仕事だったので重宝していたのに、とてもガッカリしたのを覚えてます。
経緯は明らかになってませんが、想定する売り上げを見込めずのサービス停止だったんだろうと思います。
音源だけにとどまらず、楽譜を出版する会社さんも倒産してしまうと、取り扱ってた曲はもう二度と演奏できません。
たとえどんな名曲であっても、我々アマチュアの演奏家がどんなに演奏したいと願ってももう演奏できない。
というかずっと「音楽で飯は食えない」と言われ続けてる現在の状態が私は悔しくてたまりません。特に顕著なのはクラシックや吹奏楽などの分野だと思います。
「音楽で飯は食えない」が当たり前になってる原因はおそらくいっぱいあると思うんですが、
・他のビジネスとは違って「困りごと」の解決ではない(と思われやすい)点
・技術変化やイノベーションが鈍い・起きにくい点
この2点が大きいと思います。
上で書いたような状態が続くと、少なくとも現在享受できている
・演奏するための楽譜
・参考とするプロの演奏(音源やコンサート)
がなくなる可能性があるわけで、これは私やこれから音楽を始めようとする人たちにとって大いに困るわけです。
具体的にどんな音楽家サポートをしようとするのか
なので、まだアプローチしやすいであろう音楽家のサポートをまずしたい、と思ったんですが。
具体的にどんなサポートをするか、サービスを考え展開していくかはこれから考えます。笑
むしろ音楽家のいろんな人に聞いて一緒に考えていきたいレベル。
見出しに応える内容になってなくてすみません。
これからの動き
上でも書いたように、まず音楽家のいろんな人に聞いて行脚することですね。音楽家に限らず、音楽家のサポートをしている人もそうです。
今のままだと音楽家のバックオフィスサポートしかできないので。笑
おぼろげに考えているのは、音楽家のキャッシュポイントとコミュニケーションポイントを充実させることです。
【音楽家のキャッシュポイント】
特異に見える音楽家のお金事情ですが、
・教える(レッスン、指導、トレーナー)→お月謝、謝礼
・自分が演奏する(自主開催コンサート、オーケストラ等に加わる)→ギャランティ
・書く・出版する(楽譜・書籍の出版)→謝礼・売上(印税なども含む)
・プロデュースする(他の人主役のコンサート、生演奏を交えたイベントの企画・運営代行)→企画・運営費
・運営する(オンラインサロン、コミュニティ)→月額会費/年会費など
・宣伝する(サイト内バナー、アフィリエイトなど)→広告収入・成果報酬など
もらうお金の種類、という軸で整理すると、普通の個人がやろうとする起業と変わりません。
この視点から今はどうか、どう伸ばしていくかを考えていきます。
【音楽家のコミュニケーションポイント】
上ではキャッシュポイント(もらうお金の種類)で整理しましたが、より業務フローで整理すると、こうなります。
A 営業する→B 受注する→C 準備(練習)する→D 納品する(演奏する、など)
お客さんとのコミュニケーションポイントはこのA〜Dすべてで発生します。
お客さんとの接点を増やすか、継続させるか。
この視点からできるサポートをしていけるのではないかと。
まとめ
これまでいろいろ音楽系のビジネスモデル考えたり人に話したりしました。
モデル自体が甘かったのもありますが、いろんな人に「音楽はなくても困らないからねー」とか言われて何度血涙を絞ったことか。。
じゃあもし本当に音楽がなくなったら、困らないかと言われたら答えはノーだと思います。
SNSやインターネットによってアマチュアとプロの境目も曖昧になってきた時代に、音楽をライフワークにしている人の伴奏、ならぬ伴走をしていく。
それができるようになっていきたいと思います。