おつかれさまです。
すこし前のことにはなりますが、
「音楽家向けの、いったん活動を見直してみるワークショップ」を開催しました。
受けてくれた人からも好評でホッとしております。笑
今日は今回のワークショップをやるに至った背景から、
実際お伝えしたこと、
そしてそれを受けての受講してくださった方の変化をお伝えします。
なぜ音楽家向け活動改善ワークショップをやることにしたのか
音楽業界に関する問題意識については、むかしこんな記事を書いてます。↓↓↓
音楽家のサポートもしていきたいという話
全般的に「厳しい」と言われる音楽業界でも、ポップスやロックの世界と比べてみても明らかに変化に乏しいクラシック/吹奏楽の世界。
でもその世界のなかで日夜演奏や練習にはげんでいる演奏家の人たちはたくさんいるわけで。
私自身アマチュアとはいえ、もともと吹奏楽の世界にプライベートではどっぷり浸ってる人間です。
週末楽器は吹くし、機会を見つけてはいろんなコンサートに足を運びます。
(ちなみにこのまえ生まれてはじめてプロオケのコンサートに行ってきました。)
でも私みたいなアマチュアが活動できるのは、プロの演奏家や楽団、そして楽譜の出版社やコンサート会場などそれに関わるすべての事業者がいるからこそです。
逆にいうと、この方々ががんばっていてくれないと私たちアマチュアも困る。笑
楽譜の出版社が潰れたらそもそも練習ができないし、食いっぱぐれるからとプロの演奏家がひとりもいなくなると、コンサートで耳を鍛える・心を豊かにする機会を失います。
恩返し、というのもおこがましいですが、もしいまこの方々が苦境に立たされているならそのサポートができるような仕事をしたい。
今回このワークショップをやったのは、この考えが背景にあります。
音楽家向け活動改善ワークショップをやってみて
以前、吉田佐和子さん(@sawaclarinet)とごんざゆういちさん(@Gonja_19)主催の「音楽家のためのオンラインサロン」(現在はクローズ)に入っていましたので、そのサロンに入っていてかつフリーで演奏家をやっている人に向けて、直接メッセージを送りました。
残念ながらあまり雰囲気に馴染めずにいた結果、ほぼROM専だったので、笑
「いきなりなんだ?」と思われてもしかたありません。ご想像の通り、ほとんどスルーでした。
でもそのうち一人が「受けたい」と言ってくださいました。
さらにはお友達も連れてきてくれました。すばらしい。
今回参加してくださったお二人とも、フリーで単発のレッスンや、ソロやアンサンブルでのコンサートを行ってはいるものの、それだけでは食っていけないのでアルバイトをしていました。
そんなお二人に向けてのワークショップ中、私が気をつけていたのが、
「思考のタガを外してもらうこと」
でした。
特定の視野に固執すると、なにもソリューションは生まれない現象は自分が嫌というほど体感したので、
音楽、演奏、というところからいったん視野をずらして、
・今までどんな人生歩んできたか。
・音楽と出会った、そしてハマったキッカケ
・どういうライフスタイルを望むのか、その上で音楽とのつきあい方のベストは?
をとにかく考えまくってもらい、私もいっぱいアイデアをお伝えしました。
音楽家向け活動改善ワークショップでいただいたご意見
・市場価値をどう伸ばせばいいか悩んでいたが、いろんな人たちに自分をどう宣伝すればいいかがわかったので、今回学んだことをもとによくしていきたい。後輩や次の世代にオススメしたい。
・演奏やレッスンの仕事を得ていくためにどうすればいいかわからなかったが、考えもしなかった方法も試してみたいと思うようになれました。自分の活動が少しずつよくできるようにしていきたい。
こんなお声をいただきました。
あらためて思うこと
これを書くにあたって、いろいろな記事や文献をみて、そこから透けて見える意見・趣旨を感じてきました。
うまくやっている演奏家もいない演奏家もオンライン・オフライン問わず見てきました。
肯定的・否定的な考えもたくさんありますが、私は、
「職業選択のひとつとして演奏家がいてなんら問題ない」
「”え?音楽でメシ食うなんて何言ってんの?”て言われないくらいの職業選択のひとつであっていい」
と思っています。
そもそも人がどんな生き方・働き方を選ぼうが、外野がとやかく言う資格はありません。
やめとけ、と言う人もいますが、それをやったことない人から何を言われても気にすることは皆無です。
やって失敗したからやめとけ、と言う人には、「なんで失敗したと思いますか?」とぜひつっこんで聞いてみてください。(その後の責任はとりませんが。)
うまくいっている人はやめとけなんて言いませんので、ぜひ仲良くなっていろいろ聞いてマネしてください。
ですが、やると決めた以上は自分で選んだ道なので、しっかり向かうべき道すじとそこへの行き方は考えて挑む必要があります。じゃないと心が悲鳴をあげるか、お財布が悲鳴をあげます。
音楽は一般的なビジネスと比べて「必要とされ度合い」が低いビジネスとされています。
私もむかし音楽系の事業をやりたいと思っていたので、プランを作って都度ダメ出しを食らったとき何度血涙を流したか分かりません。
が、本来音楽は人を喜ばせるものですし、喜ばせている時点で価値を提供できている。
やり方に工夫が必要以上に求められるのが悲しいところではあるのですが、価値を提供している以上ふつうのビジネスとなんら変わらないし、選択肢のひとつとしてあってもぜんぜん構わないと思っています。
今回ワークショップをやってみて、予想以上の手応えを感じることができました。私も得がたい経験をすることができました。
ので、引き続きやっていきたいと思います。タイミングは不明ですが。(まずは自分が計画的に。。)