自分ごとに感じてもらうことの難しさ

(※アイキャッチは本筋とはあまり関係がありません。)

こんにちは。

以前にも書いたかもしれませんが、割とNPOやソーシャルビジネスに関わるキャリアを歩んできたことについて、今回は「社会問題を自分ごとに感じてもらうことの難しさ」について書いてみます。

以前ってのはちなみにこれです→ボランティアの限界

NPOがある社会問題の解決に取り組む組織であって、しかも多くの人の協力を得ながら取り組んでいく、という現行の体制です。

そうなると多くの人の協力を得る、というのが不可欠になってきます。

ただ、社会問題を自分ごとに捉えられる人、というのは圧倒的に稀有な存在であるような気がしませんか?

「いま自分の身の回りで起こっている社会問題は何か?」という問いに対して答えられる人はいると思います。

が「その問題に対して具体的なアクションをしている人」がどれくらいいるか、というとぐっと数は減るはずです。

でもそれは当たり前のことなのです。

だって「自分ごと」じゃないから。

じゃあどうやったら「自分ごと」として社会問題を捉えられるのか。

ここで取れるアクションを出してみましょうか。

・お金を払う(単発 or 毎月とか継続しての寄付、会費)

・ボランティア/インターンに参加して団体の活動を手伝う

この2つくらいですね。

この2つはとても王道ですし、アクションとして機能しているからこそ、助けられている多くの団体があるのも事実です。

ただ敢えてこの場で提言しているのは「この2つくらいしか本当にないの?」ていうことです。

上記2つのアクション、すべてがそうとは言いませんが、問題解決の周縁しかなぞっていないように私には見えるんです。

確かにお金を払ってくれたり、ボランティアとして参加してくれていることで、(その団体が定義する)社会問題の解決には間違いなくつながっていると思います。

援護射撃程度で。

ガンダムの世界で、モビルスーツが前線で戦っているくらいなのがNPOだとすると、寄付やボランティアは戦艦が後方から機関銃で弾幕張ってるくらいのものです。(例えが。。)

寄付やボランティアのアクション自体が弱いよ、というのは別に言いたい訳ではないんです。

・寄付やボランティアというものが始まって、長い年月が経っているはずなのに、どうして社会問題は今なお解決に至っていないのか

・長い年月経っているはずなのに、NPOの活動自体に大きなインパクトを与えられるアクションは他にないのか

てのが気になることなんです。

確かにクラウドファンディングやソーシャルレンディングは新たなアクションの形かもしれません。

ですが、このサービスたちも「NPOが必死こいてドブ板営業みたいに支援をお願いして回ってるから」うまくいってるように見えるだけです。寄付の発展型みたいなものです。

弾幕がジムキャノンに進化した、みたいな。(すみません。夜中にガンダム見てるせいです。。)

 

じゃあ新しいアクションとして必要なものは、と考えたときに私が考えたのが、

・より社会問題の当事者との距離を近づける

・自分のやっていることが社会問題解決にダイレクトに直結している、と実感してもらう

これら2つの要素が必要だと思っています。

社会問題の現場に直接触れる、というのをスタディツアーとしてやっているリディラバが良い例です。

この2つを実現するようなものができれば、よりこのNPOやソーシャルビジネスの現状もだいぶ様相が変わってくるんじゃないかなと思っています。

皆さんはどう思いますか?